〜キーボード打てるなら、あなたもギタリスト!〜
WindowsXP以降が動作する環境。
(以下の3つは全て同じフォルダにいれてください)
TypingGuitar.exe
・・・アプリケーション本体TypingGuitar.ini
・・・設定ファイルreadme.html
・・・本ファイル
インストールは適当なフォルダへアーカイブファイルに含まれる全てのファイルを入れてください。
アーカイブの内容については「構成ファイル」の項を参照してください。アンインストールは、そのフォルダとその中の全てのファイルを削除してください。レジストリは一切いじっていません。
ギター弾けたらなぁ…なんて思っているあなた。
ギターは弾けないけどPCのキーボードはキーをあまり見ずに打てたりしませんか?
それならこの「TypingGuitar」であなたも今日からギタリスト!
ネットとかからお気に入りの曲のコード譜付き歌詞を持ってきたら(曲名に「コード譜」と付けてネットで検索すると大体見つかります)
「C」だの「F」だの、そこに書かれたコードそのままキーをたたけばもう伴奏できちゃいます。
おまけで、数字キー、テンキーはドラムセットになっています。
さぁ、PCを奏でよう!!
基本的な使い方TypingGuitar.exe を起動します。各キーの役割
キーボードのキーを押して音を奏でます。
画面からストロークの強さ、速さ等を調節できます。
画面での設定
'A'〜'G' アルファベットに応じたギターコードを弾く '+', '-' 押しながらアルファベットキーを押すと半音高いコードや半音低いコードとなる
例えば、'+'キーを押しながら'C'キーを押すとC#(シャープ)のコード
'-'キーを押しながら'C'キーを押すとCb(フラット)のコードとなる
他、隣り合う、';'(セミコロン)と':'(コロン)、'-'(マイナス)と'^'(ハット)も、'+'と'-'と同じように使える
Shift, Alt, Ctrl, Tab これらのキーを押しながらアルファベットキーを押すと
マイナーコード、セブンコード等、響きの違うコードとなる
メジャー Shift, Alt, Ctrl, Tab どれも押さずに マイナー Shift 押しながら セブン Ctrl 押しながら メジャーセブン Alt + Ctrl 押しながら マイナーセブン Shift + Ctrl 押しながら マイナーメジャーセブン Shift + Alt + Ctrl 押しながら ディミニッシュ Tab 押しながら スペース 今鳴っている音を止める '0'〜'9' ドラムセットを弾く
'1' バスドラム '2' スネアドラム '3' クローズハイハット '4' ロートム '5' ペダルハイハット '6' オープンハイハット '7' ミドルトム '8' クラッシュシンバル '9' ハイトム '0' ライドシンバル
'+', '-', '0'〜'9' はテンキーのそれらでも同じです。
ストロークの強さコードを弾く際のストロークの強さです。ストロークの速度コードを弾く際のストロークの速さです。
一定
一定とマニュアから選べます。一定の速度でストロークします。 ストロークの速さを調節できます。マニュアルA, マニュアルBアルファベットキーを押してから離すまでの時間に応じてストロークの速さが変わります。
(ただし、キーを押し続けて一定時間を越えると一定の速さでストロークされます。)
キーを押してから離すまでの時間とストロークの速さとの間の係数を調整できます。マニュアルAはキーを押した時に、マニュアルBはキーを離した時に、ストロークがはじまります。
それぞれ係数の値の取れる範囲が異なり、マニュアルAは遅いストローク向き、マニュアルBは速いストローク向きです。
アドバイス
- マニュアルでのストロークの速さ調節は、キーを押したときのクリック感が小さいキーボードを使うと楽です。
- 一般的な環境ではキーを押してから(マニュアルBでは離してから)発音するまでに、若干の遅延がでるようです。
この遅延は幾つかのソフトのインストールと設定で大きく減らせ、キーを押すのとほぼ同時に発音するようにできます。
手順につきましては付録「低遅延MIDI発音環境の構築」を参照してください。
「TypingGuitar」の著作権はくりまが保有しています。
転載、配布は自由に行なってください。
雑誌等への掲載につきましては事後でも構いませんのでメールでお知らせいただけると幸いです。
このプログラムを使用したことによって生じたいかなる損害も、作者は免責とさせていただきます。
プログラム上にある、いかなるバグ、欠陥も作者はそれを訂正する義務を負いません。
「TypingGuitar」に不具合を見つけた場合はホームページの掲示板に書き込むか下記宛にメールを送ってください。なるべく対処したいと思います。
また、こんな機能を追加してほしい、この機能は要らない、といった意見もどしどしお寄せください。
e-mail address : KurimaYoshida@hotmail.com
website : http://kurima.sakura.ne.jp/
2012/01/21 - Version 1.00
- 初版
2012/01/24 - Version 1.01
- 環境によってアルファベットキーや数字キーで警告音が鳴ることがあったのを修正
2012/01/24 - Version 1.02
- スペースキーでドラムセットの音も止めるように変更
- ギターのストロークの前にギターの音を止めるように変更
- ドラムを叩く前に叩こうとしているドラムの音を止めるように変更
2012/01/28 - Version 1.03
- ギターのストロークの前に前のストロークが途中であればその残りをキャンセルするように変更
- readme.html に発音の遅延について追記
2012/02/10 - Version 1.04
- ':'(コロン)を'-'と同様に、'^'(ハット)を'+'と同様に使えるように変更
2013/11/01 - Version 1.05
- Alt + Space でシステムメニューが出なくなっていたのを修正
- コントロールのタブオーダーを修正
- readme.html に付録の追記
キー押下から発音までの僅かな遅延が気になる方へ。
以下にフリーソフトだけで実現する低遅延MIDI発音環境の構築方法を記します。
※WindowsXP または Windows7 での手順です。
概要
一般的なWindowsPCでは
「TypingGuitar」→「Microsoft GS Wavetable SW Synth」→「MMEドライバ」
という流れでMIDIの発音がされるが、それを
「TypingGuitar」→「MIDI Yoke」→「VSTHost上のVSTi(DSK Guitars Acoustic)」→「ASIOドライバ」
に変更して低遅延を実現する。
手順
1. MIDI Yokeのインストール
MIDI-OXから「MidiYokeSetup.msi」をダウンロード、実行してインストール。
2. ASIO4ALLのインストール
ASIO4ALL - Universal ASIO Driverから「ASIO4ALL_2_10_English.exe」をダウンロード、実行してインストール。
3. VSTHostのインストール
VSTHostから「vsthostx86.zip」をダウンロード、適当なフォルダに展開。
4. VSTHostの設定
「vsthost.exe」を実行し、VSTHostを起動。
メニュー Device→MIDI... でMIDI Parametersダイアログが開く。
MIDI Input DevicesタブのSelect all used devices:のリストにある
「In From MIDI Yoke: 1」をクリックし、選択状態にする。
(間違った項目を選択状態にしてしまった場合はCtrl+クリックで未選択状態にできる。)
OKでダイアログを閉じる。
メニュー Device→Wave... でSelect Wave Devicesダイアログが開く。
Output Port: のコンボボックスで「ASIO: ASIO4ALL v2」を選択。
Buffer Size: のコンボボックスで「1000 samples」を選択。
(後で音を鳴らしてみてノイズがのらなければより小さくする。小さいほど遅延は減る。)
OKでダイアログを閉じる。
「C:\VSTPlugIns」等適当なパスにVSTプラグイン用のフォルダを作る。
メニュー File→Set PlugIn Path...
VST PlugIn Pathsのダイアログで、VSTプラグイン用のフォルダを指定する。
メニュー Window→Master で音量調節用のマスターウィンドウを表示する。
メニュー View→ Keyboard Bar でキーボードバーを表示する。
5. VSTiのインストールと設定
DSK Music - Free Virtual Instruments (VSTi) : DSK Music
の Downloads(VSTi)より、DSK Guitars Acoustic(「DSK_Guitars_Acoustic.zip」)をダウンロード、展開。
「DSK Guitars Acoustic.dll」をVSTプラグイン用のフォルダにコピーする。
VSTHostのメニュー File→Rescan PlugIns でVSTiをスキャンする。
メニュー File→PlugIns→DSK Guitars Acoustic(VSTiのスキャンによって追加されているはず)
メインウィンドウに「DSK Guitars Acoustic.dll」と書かれた小さいウィンドウが現れる。
「DSK Guitars Acoustic.dll」のウィンドウの右辺の小さな青い四角と
「{Out}」のウィンドウの左辺の小さな青い四角とが線で結ばれていることを確認。
結ばれていない場合は、一方の四角からもう一方の四角へドラッグすると結ばれる。
間違ったところに結んでしまった場合は「DSK Guitars Acoustic.dll」の小さいウィンドウを×ボタンで閉じて再度行う。
キーボードバーの鍵盤をクリックし、音が鳴ることを確認する。
マスターウィンドウのOutputのつまみや通常のWindowsの音量調節で音量を調節できる。
6. サウンドの設定
WindowsXPの場合、Windowsのコントロールパネルから「サウンドとオーディオデバイス」を起動
「オーディオ」タブの「MIDI音楽の再生」「規定のデバイス」のコンボボックスで「Out To MIDI Yoke: 1」を選択。OKでダイアログを閉じる。
Windows7の場合、おーぷんMIDIぷろじぇくとから「MIDIせれくたー(MIDISelector0.1.zip)」をダウンロード、適当なフォルダに展開。
「MIDISelector.exe」を実行し、メインウィンドウのMIDIマッパー出力先のリストから「Out To MIDI Yoke: 1」を選択状態にし、OKで終了。
VSTHostだの無しで鳴るよう、元に戻したい場合は、この手順で「Out To MIDI Yoke: 1」にしたところを「Microsoft GS Wavetable Synth」に戻せばいい。
以上で終わり。
VST Hostを起動した状態で、TypingGuitarを起動、キーを叩くと低遅延で音が鳴るはず。
音色はVSTiに依存する。今回使用した「DSK Guitars Acoustic」だと、ドラムセットを叩いてもギターの音がなるようだ。
参考:
初心者になるための耳コピMIDI講座